未来を切り拓くヒントを見つける考え方「ショートショート発想法」
こんにちは。
株式会社ライフデザインワークスの本田です。
未来のことを考えるとき、すでに世の中に出回っている未来予測を参考にするより、自由な発想で物語をゼロから描いてみるのはどうでしょうか。完成した物語をみんなで議論しているうちに、それが将来現実可能なアイデアに変わるかもしれないです。
そんな未来につながる考え方「ショートショート発想法」を紹介します。
「ショートショート発想法」とは?
例えば、「発電に使えるタコ」「ぽかぽかする傘」。こんな言葉に耳なじみのある方は皆無でしょう。それも当然です。これらは現実世界には存在しない「不思議な言葉」なのだからです。
著者である田丸雅智はショートショート(以下、SS)という小説を専門に書くSS作家として活動しています。SSとは簡単にいうと短くて不思議な物語のことなのだが、その執筆活動と同時に力を入れていることがある。それが、SSの書き方講座です。
その講座を企業向けにアレンジして開催しているワークショップが、「ショートショート発想法」というものです。
参加者にはまず、メソッドを使って、自社に関連する現実にはありえない「不思議な言葉」をつくってもらいます。そしてそこから発想をどんどん広げていって物語に仕上げてもらうわけなのだが、具体例を出してみましょう。例えば自動車メーカーだとした場合。まさにいま、手元でメソッドを使ってみると「金がかかるタイヤ」という言葉が誕生しました。
そうすると、次に考えるのが、それはどんなものなのかということです。空想なので正解はなく自由自在に考えてもらいます。例えば、どうして「金がかかる」のでしょうか。メリットをは何でしょうか。逆にデメリットは。
それについてみんなでワイワイ話し合い、ストーリーを膨らませて発表し合います。そして物語に潜んでいる、現実世界へ還元できそうな可能性を探っていきます。このタイヤ、本当にあったらどうでしょうか。あるいはお金じゃなくて、タイヤで水を貯めたりできないものでしょうか。関係ないけど、エコ運転で現金が貯まったらうれしくないですか?
昔の人に、「持ち運べる電話」の物語など聞かせたら、きっと一笑に付されるでしょう。しかし中には感化され、新たな可能性を見出す人もいるはずです。
未来のことを考えるとき、世に出回っている未来予測を参考にするのもいいですが、物語を自分の手で書く。そしてそこから、未来の種を考えてみる。そんな、自らの空想に端を発する思考法もいかがでしょうか。
一見して荒唐無稽な物語の中にこそ、未来を切り拓くヒントがあります。
【出典】https://forbesjapan.com/articles/detail/23330/1/1/1
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