賢い人が使っている、人に話を理解してもらう3つの極意
相手にわかりやすく説明するために
こんにちは。
株式会社ライフデザインワークスの本田です。
なぜ人気予備校講師の説明はわかりやすいのか?『東大院生が開発!頭のいい説明は型で決まる』の著書で元駿台予備学校講師・犬塚壮志氏が、相手にわかりやすく説明するためのテクニックをご紹介します。
知的な人が使っている3つの「極意」とは…
相手にすぐ理解してもらえる説明ができる人というのは、アップルの創業者、故スティーブ・ジョブズのような天才的なプレゼンスキルの類ではなく、誰にでもできる簡単なテクニックを用いるだけです。
本記事で紹介する話し方の極意は、次の3つです。
(1)短文
(2)間
(3)リピート
短く言い切るには、何を意識すればいいか
(1)の「短文」から説明していきましょう。
これは、「短く言い切る」ということです。短く言い切ることで、聴き手が新情報の意味を把握しやすくなります。短く“くくる”ことで(くくったものを「チャンク」と言います)、チャンクごとに相手の記憶に定着しやすくなります。
この形の文章を声に出して聴いてみると、長文と比べ聴きやすさがガラッと変わっているはずです。
「間」をとるだけで、聴き手が前のめりになる
続いて、(2)の「間」にいきましょう。
一言でいうと、相手に理解してもらうために説明の時に使う「間」の役割は、相手の情報整理の時間を確保することにあります。
相手にとって新しい情報を整理するというのは、相手が知っている単語を使って説明したとしても、自分が思っている以上に時間がかかります。そのため、新しい情報は一方通行的に伝えるのではなく、1~3秒ほどの「間」を意識的に取るようにします。
つまり、相手の発話はないものの、相手にも考えさせる時間をしっかりと確保し、話に参加させる姿勢をとってもらうのです。
ただ、会話が苦手だったり一方的に説明せざるを得ない状況だったりする場合、意図的に情報の整理をしてもらったり、考えさせるための「間」をとったりすることで、聴き手を前のめりにさせ、自分の説明に参加してもらうようにサポートするのです。
聴き手の記憶に残りやすくする方法
最後に(3)の「リピート」です。これは単に、説明を何度も繰り返すという意味ではありません。
相手に“これだけは理解してもらいたい”箇所のフレーズをリピートするのです。なぜならリピートすることで、聴き手にメモしてもらえる機会も増えますし、何よりも聴き手の記憶に残りやすくなるからです。こちらがリピートすると、聴き手の記憶は短期記憶から長期記憶に移動しやすくなるのです。
一番伝えたいメッセージは、リピートすることに限るのです。
なお、難易度の高い新たな情報を理解してもらう時、一度の説明ではわかってもらえないことも少なくありません。そんな時、同じ説明を繰り返すと、聴き手は2度目の説明でいきなり理解できてしまうことも、多々あります。それが、リピートの面白いところです。
オウムのように一言一句違わずに、同じフレーズを何度も繰り返す必要はないのですが、説明の中核になる部分だけは、相手の理解度に合わせて何度か繰り返してあげるといいでしょう。
ちなみに、犬塚壮志氏が予備校でよく使っていたフレーズは以下です。
「大事なことなので、もう一度言いますね」
こう話すと、生徒の集中度は一気に増します。たとえ、1回目の説明ですでに理解してしまっている生徒がいた場合であっても、次のようなフレーズをキラーフレーズとして使うことで、理解度に違いがある生徒たちに対しても効果的な説明を行っていました。
「入試に絶対に出題されるところだから、くどいかもしれないけど、もう1回説明するね」
すでに理解している生徒であったとしても、「そのテーマが出題されるから、聞き逃してはマズい!ちゃんと聴いておこう」と思わせることができ、結果的にクラス全体での聴く姿勢が飛躍的に上がるのです。
このようにたった3つだけでも意識をし、話をすることで聞き手としてはガラッと話の印象が変わると思います。
考えてみれば説明上手は人は上記に当てはまった話し方をされていると感じます。このように説明上手な人は意識して、もしくは無意識のうちにやられているのです。私含めて、説明をもっと上手になる為にもまずは上記3つをできるまで着実に訓練していきましょう!
それでは、この記事が今日もみなさんの人生において、一つでも参考になって楽しい一日に繋がりますように。
【出典】https://diamond.jp/articles/-/175536
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